2020年 濱口梧陵国際賞(国土交通大臣賞)の受賞者が決定

Topics

令和2年 10 月 7 日

2020年 濱口梧陵国際賞(国土交通大臣賞)の受賞者が決定
~国外から2名、国内から1名が受賞~

津波・高潮等に対する防災・減災に関して顕著な功績を挙げた国内外の個人又は、団体を表彰する「濱口梧陵国際賞」(国土交通大臣賞)について、2020年の受賞者が決定されました。
 濱口梧陵国際賞は、我が国の津波防災の日である11月5日が、2015年の国連総会において「世界津波の日」として制定されたことを受け、沿岸防災技術に係る国内外で啓発及び普及促進を図るべく、国際津波・沿岸防災技術啓発事業組織委員会によって2016年に創設された国際的な賞です。 
2020年の受賞者が次の3名に決定されておりますのでお知らせします。

<濱口梧陵について>

現在の和歌山県広川町で生誕。安政元年(1854年)突如大地震が発生、大津波が一帯を襲いました。このとき、梧陵は稲むら(稲束を積み重ねたもの)に火を放ち、この火を目印に村人を誘導、安全な場所に避難させました。その後も、被災者用の小屋の建設、防波堤の築造等の復興にも取り組み、後の津波による被害を最小限に抑えたと言われています。

稲むらの火の画像

稲むらの火
(資料提供:内閣府防災担当)

(1)受賞者 3名 
〇今村 文彦  東北大学災害科学国際研究所 所長 津波工学研究分野教授 
・30年以上にわたって津波防災・減災技術開発、津波数値解析、津波被害調査を実施。国連提唱の「世界津 
波の日」関連の防災啓発活動も支援・推進し、過去400年間の世界での津波リスク評価を発表するなどに貢

 〇Costas Synolakis 南カリフォルニア大学教授(ギリシャ、米国) 
・1980年代後半に勾配のある海岸への孤立派の遡上に関する解析会を発表。開発したMOST(Method Of 
Splitting Tsunami)モデルは標準的な津波浸水モデルであり世界中で使用。フローレス(インドネシア、 
1992年)以降の津波現地調査を主導
 〇アチェ博物館 インドネシア共和国アチェ州 
・2004年インド洋大津波を忘れないための象徴として、災害軽減のための教育センターとして設立。若い世 
代教育にも力を入れ、600の中学校の防災担当者に対し防災教育を実施

2020年受賞者(PDF/256KB) 

【お問い合わせ先】

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 
国際津波・沿岸防災技術啓発事業組織委員会(事務局)菊地 
電話:046-844-5040(直通) FAX:046-844-5072