海洋汚染防除研究グループ
研究テーマ
Marine Pollution Management Group
海洋汚染防除研究グループ(Marine Pollution Prevention Research Group)
海洋汚染防除研究グループでは、海への油の流出事故、陸域や底質由来の汚濁負荷などによる海洋環境汚染の未然防止と被害の最小化等を目的に、科学的・工学的アプローチによる実践的な研究を行っています。
私たちは、現場及び実験室で得られる知見と、数値シミュレーション・データ同化などの先端的な情報技術との融合に強みを持ち、実際の災害対応や環境管理に直結する技術の開発を進めています。現場をよく理解したモデリング技術と、リアルタイムでの予測・可視化手法の開発により、政策立案や防災計画への貢献も目指しています。
研究成果は、国や地方自治体との連携のもと、災害対応・環境保全に関する現場実装が進められており、各種学会賞や研究機関表彰を通じて高い評価を受けています。
主な取り組み
- 流出油の拡散予測と挙動解析
- 沿岸・河口域の水環境シミュレーションとリアルタイム再現手法の開発
- 油回収・ゴミ回収機材の設計・開発・性能評価
- 海底泥からの汚染物質(硫化物など)の溶出予測と対策技術の検討
- 地域特性に応じた汚染防除体制の構築と提案
- Webアプリケーションによる情報発信と現場支援システムの構築
得意とする分野・キーワード
- データ同化
- デジタルツイン
- デジタルトランスフォーメーション(DX)
- 海上漂流物(油・ゴミ)のモデリングとリアルタイムシミュレーション
- アマモ場と植物プランクトンの競合を踏まえたアマモ場の管理・保全
- 油回収・ゴミ回収装置の開発
- 沿岸海域・内湾の水環境モデリング
- Webベースの可視化・意思決定支援ツールの開発
主な受賞・表彰歴(抜粋)
- 2024年 技術開発賞(公益社団法人土木学会)
「海上流出油の移流及び拡散に関するリアルタイムシミュレーションシステム(OILPARI)」 - 2023年 日本港湾協会 論文賞(令和5年度)「流動モデルの領域沿岸データ同化法の開発」
- 2018年 日本港湾協会 論文賞(平成30年度)「海上流出油の拡散に関する数値計算法の開発」
閉鎖性内湾の流動や水質を明らかにする数値モデルの開発
油濁対策研究