研究について

研究成果

階層型シミュレーションによる高精細津波遡上計算手法の開発

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 53-2-1 2014年06月
執筆者 有川太郎、富田孝史
所属 海洋研究領域 耐波研究グループ
要旨

 津波災害は、特定地域における浸水被害ではなく、広域にわたって破壊を伴う大災害となりうることが、2011年に生じた東日本大震災によって示された。また、陸域には様々な構造物があることから、それらの構造物の被害を評価するためには、3 次元的な流体運動を高精細に評価する必要がある。しかし、高精細な3次元流体解析は計算コストも大きい。そのため、波源から遡上までを効率良く計算する手法として、STOC(富田ら、2005)ならびに、CADMAS-SURF/3D(有川ら、2005)を接続する手法を開発し、その妥当性を検証することを本研究の目的とする。
 妥当性については、東日本大震災時の女川地区の計算を行い、観測データとの比較でその妥当性を確認した。また、建物の流出状況の検討を行った。

全文 REPORT53-2-1(PDF/2,856KB)