研究について

研究成果

盛土荷重を受ける杭式深層混合処理地盤の内部安定への表層処理層の効果

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 050-01 2011年03月
執筆者 北詰昌樹
所属 研究主監 研究主監
要旨  深層混合処理工法(DMM)は、これまで軟弱地盤の改良に広く適用されてきている。深層混合処理工法による改良パターンの中で、杭式改良地盤は盛土や比較的軽量の構造物の基礎地盤の改良などに用いられている。杭式改良地盤に関する現行設計法では、外部安定および内部安定の検討を行っている。これまで、筆者は、盛土荷重下の杭式改良地盤の外部安定性と内部安定性に着目し、改良地盤の改良幅、改良率および改良杭の強度を変化させた遠心模型実験を行うとともに、簡単な安定計算を提案してきた。  本研究では、盛土荷重下の杭式改良地盤の安定性に及ぼす表層処理層の効果について遠心模型実験で検討した。実験から、表層処理層を有する改良地盤は、表層処理層のない場合に比べ、破壊盛土圧力が15~35%程度大きいことが分かった。実験で得られた改良地盤の破壊パターンを基に簡単な安定計算法を提案し、その妥当性を示すとともに改良地盤の破壊メカニズムについて検討した。本論文では,遠心模型実験の準備ならびに実験結果、提案した安定計算法の基本的な考え方などを記述した。
全文 /PDF/vol050-no01.pdf