研究について

研究成果

沿岸砂州の繰り返し沖向き移動に関する数値計算

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 049-02-04 2010年06月
執筆者 栗山善昭
所属 海洋・水工部 沿岸土砂管理研究チーム
要旨 沿岸砂州の繰り返しの沖向き移動を推定するために、断面変化に関する数値シミュレーションモデルを構築した。モデルは砕波によって浮遊した底質が戻り流れにより沖向きに輸送される浮遊砂量および流速の非線形性による岸向きの掃流砂量、海底勾配による掃流砂量を考慮している。モデルに含まれる漂砂量の係数を、茨城県波崎海岸でほぼ毎日観測された1989年の1年間の断面変化を基に決定するとともに、モデルの現地適用性をキャリブレーション期間を含む1989年~1990年の2年間およびそれ以外の期間である1991年~2000年の10年間の現地データで検証した。その結果、モデルはキャリブレーション期間を含む約2年間の繰り返しの沖向き移動を定量的に再現でき、それ以外の期間についても、定性的には繰り返しの砂州移動を再現できた。
全文 /PDF/vol049-no02-04.pdf