研究について
研究成果
空港アスファルト舗装剥離の非破壊探査方法の提案
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 048-04-04 2009年12月 |
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執筆者 | 前川亮太、蘇凱、水上純一、坪川将丈 |
所属 | 空港研究センター 主任研究官 |
要旨 | 空港舗装の損傷の一形態である層間剥離現象を対象に、その発生の有無を効率的かつ客観的に探査できる手法を構築した。 空港において層間剥離を探査する際、従来は打音調査法によって実施されてきた。この手法は、ハンマーで路面を叩いた時の反響音から剥離の有無を判別するものであるが、多くの人手と時間を要するとともに、探査結果が調査者の主観に依存するという課題があった。 そこで、層間剥離の有無が路面温度に影響し得ることに着目し、赤外線を利用した非破壊探査手法の構築を試みた。同時に、一般に舗装内の空洞探査に活用されている電磁波による手法についても、適用性を検証した。 現地空港での試行の結果、概ね6cm以内の浅い位置の剥離に関しては、赤外線による探査が、打音と同程度の高い探査精度を有することが確認できた。一方、電磁波による探査は深い位置の層間剥離の検知に有効であることが確認できた。さらに、赤外線探査の実施可能日について熱収支解析により検討した。その結果、比較的高緯度の空港においても、晴天であれば剥離発生箇所と健全箇所との間に探査可能な路面温度差が生じることが確認できた。 |
全文 |
/PDF/vol048-no04-04.pdf
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