研究について
研究成果
東京国際空港D滑走路の事前海底地盤調査結果に関する一考察
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 048-02-05 2009年06月 |
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執筆者 | 渡部要一、田中政典、佐々真志、野口孝俊、宮田正史 |
所属 | 地盤・構造部 土質研究チーム |
要旨 | 東京国際空港では、逼迫する航空需要に応えるため、沖合に4本目の滑走路(D滑走路)を建設する再拡張事業が進められている。建設予定地の事前海底地盤調査において、粘土層については乱さない試料が採取され各種室内試験により地盤定数の評価がなされた。また、砂地盤については標準貫入試験によるN値で地盤の状態が評価された。一連の試験結果を基に、地質学的な知見も踏まえて当該地区の地層構成が明らかになった。粘土地盤の各種地盤定数については、建設予定海域で得られた全試験結果を深度方向にプロットし、工学的な判断を加味した代表的な深度分布が設定された。本稿では、これらの地盤定数の設定方法について詳細に考察するとともに、新たに得られた知見として、工学的性質だけに着目して深度分布を評価した場合に見落としがちな局所的変化について、地質学的な情報と工学的な情報とをリンクすることによって的確に捉えられる部分があることを明らかにした。また、設定された深度分布と平均値との関係について、標準偏差や変動係数を基にその工学的位置づけを考察した。 |
全文 |
/PDF/vol048-no02-05.pdf
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