研究について

研究成果

ヤンゴン港における2008年高潮被害に関する現地調査

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1192 2009年03月
執筆者 平石哲也
所属 海洋・水工部 海洋・水工部長
要旨  2008年5月にミャンマーを襲ったサイクロンNARGISにより、イラワジ河口デルタでは浸水深が7mにおよぶ大規模な高潮が生じた。ミャンマー最大の貿易港であるヤンゴン港においても、高潮により港湾施設が大きな被害を受け、救援物資の運搬にも支障が及んでいる。そこで、港湾被害の実態を明らかにし、今後の復興支援活動の基礎資料を得るための現地調査を行った。  調査の結果、ヤンゴン港北岸で概ね満潮位から測った高潮偏差は約1.8m以上であることが判った。また、ヤンゴン港内では、内航海運用の浮き桟橋が大きな被害を受けていた。浮き桟橋は、天端高5.70mの陸上基礎・長さ24mの橋脚・浮き基礎・長さ約37mのポンツーンからなり、37基中28基の桟橋が被害を受けた。浮き桟橋群の復旧や航路内の沈船撤去が緊急に必要であることが判明した。
全文 /PDF/no1192.pdf