研究について

研究成果

地震による岸壁の被災・復旧工法・耐震補強工法

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1145 2006年09月
執筆者 菅野高弘、野末康博、塩崎禎郎、小浜英司
所属 地盤・構造部 構造振動研究室
要旨  既存岸壁の耐震補強工法は、既存施設の構造形式、使用状況、耐震補強後の使用状況や要求性能などによって適用できる工法が異なるうえ、耐震性能向上の度合いや工法の原理ごとに多くの工法が考案されている。また被災時に適用する復旧工法は、対象施設の被災状況を的確に分析した上で、その施設に要求される性能を踏まえた工法である必要がある。  本資料では将来に発生しうる巨大地震による災害の軽減、万一の被災時における迅速な復興に資することを目的として、被災の典型的な事例、被災分析、復旧工法の種類と考え方、既存施設の耐震補強ならびに被災施設の復旧工法検討の事例をとりまとめた。  被災事例では主要構造形式の典型的な被災事例をとりまとめた。被災分析では兵庫県南部地震による岸壁の被災事例について詳細な分析を実施し、重力式岸壁について模型実験による被災分析もあわせて実施した。復旧工法の種類と考え方では構造形式ごとに考えられる耐震補強工法の原理とその種類、実施された耐震補強の事例などについて整理してとりまとめた。また既存施設の耐震補強工法、被災施設の復旧工法の検討事例を示した。
全文 /PDF/no1145.pdf