研究について

研究成果

ケーソンの安定性に及ぼす裏込めの効果

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 037-02-02 1998年06月
執筆者 菊池喜昭、新舎博、江口信也
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

防波堤などに用いられるケーソンの波力に対する安定性を高めるために、ケーソン背後に裏込めを用いることがある。しかし、裏込めによる安定性の増加はケーソンの回転量や水平変位量、および捨石マウンドの特性や裏込めの形状などによって変化するため、安定性の増加を一義的に定めることは困難であると考えられる。そこで、裏込めを有するケーソンを対象として、捨石マウンドの拘束条件、載荷方法、裏込め形状の各条件を変化させた大型の模型滑動実験を行い、捨石マウンドと裏込め内部の変位挙動からすべり面を推定し、実験での裏込めの滑動抵抗力と設計値との比較を行った。また、既存の安定計算方法では十分に現象を表現できないことを示し、実験結果を考慮できる円弧すべり面法に基づく新しい安定計算方法を提案し、その妥当性についても評価した。

全文 /PDF/vol037-no02-02.pdf