研究について

研究成果

防舷材の劣化実態と機能評価について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0878 1997年09月
執筆者 寺内潔、小泉哲也、山本修司、細川浩二
所属 計画設計基準部 計画基準研究室
要旨  防舷材の機能としては、船舶の接岸時及び係留時に船舶及び係留施設の損傷を防止するという重要な目的が課せられているが、一般的には附属設備として扱われている関係で設置後のメンテナンスが十分とはいえない状況にある。  本稿は、このような現状を踏まえ、利用数の最も多いV型防舷材を対象に、全国の主要な重要港湾及び特定重要港湾91港の316施設に設置されている部材の劣化状況、利用条件等を実態調査するとともに、一部の試料について力学試験及び物性試験も行い材質の性能低下を確認することで、V型防舷材の機能評価の考え方についてとりまとめたものである。  本稿で提案する機能評価手法によって劣化レベルが3点以上となった防舷材は、圧縮性能が低下している可能性が高く、所要の機能を維持していない可能性が高いことが確かめられた。  また、力学試験結果及び取替え実態から、経過年数が20年を超える防舷材は、劣化の程度が多きことが推定された。
全文 /PDF/no0878.pdf