研究について

研究成果

水路の景観構成に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0793 1994年12月
執筆者 東島義郎、竹下正俊、小林亨
所属 計画設計基準部 計画基準研究室
要旨  港湾あるいはその周辺における運河などの水路は、単調となりがちな空間に変化に富んだ景観を与え、また新たな魅力を生み出すという資質を持つ。近年、既存の運河を改良したり新たな水路を設けるなど、各地でその活用例がみられる。これらの整備にあたっては、水路の景観特性の十分な把握が必要であるが、これまでのところ水路整備の拠り所となるようなまとまった知見が得られていないのが実情である。  そこで本研究では、良好な景観が形成されている国内外の水路の事例分析を通して水路の景観特性を把握し、今後の水路の景観整備を行う際に参考となる知見をまとめることを目的としている。  分析の結果、(1)水路の眺め方の類型と景観特性、(2)水路形状と景観特性、(3)周辺環境と景観特性について、それぞれはあくすることができた。  今回の分析は対象事例として評価の定まった水路を中心に選んだため、狭幅員の水路中心の整理となったが、わが国の近代運河に多い広幅員の水路を整備する際の留意事項についても言及した。  本研究の成果は、今後各地で行われる水路の景観整備の際に参考になると考えられる。
全文 /PDF/no0793.pdf