研究について

研究成果

袋詰めサンドドレーンの超軟弱地盤への適用性に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 032-01-04 1993年03月
執筆者 北詰昌樹、寺師昌明、相原直浩、片山忠
所属 土質部 地盤改良研究室
要旨

 沿岸地域には軟弱な粘土地盤が厚く堆積しており、構造物の建設に際して大きな沈下を生ずる危険性が高い。バーチカルドレーン工法は圧密沈下の促進と残留沈下の抑制のために広く用いられている。しかし浚渫粘土で形成される埋立地盤で高含水比の場合には、打設直後の砂杭の安全性や圧密中の排水機能の確保が心配される。
 この様な軟弱地盤に対して、砂杭を繊維素材で包み込んだ袋詰めサンドドレーン工法の適用が望まれている。同工法では、繊維素材の効果で砂杭の安定性は向上すると考えられるが、砂杭を強く拘束した場合には圧密荷重が砂杭に集中し、杭間粘土へ所定の圧密荷重が伝達しない恐れがある。
 本研究では、遠心模型実験装置を用いて、砂杭の安全性及び砂杭への圧密荷重の集中に及ぼす地盤条件、袋の引張り剛性の影響を検討した。さらに、弾性論による簡便計算でも応力集中について検討を加えた。

全文 /PDF/vol032-no01-04.pdf