研究について

研究成果

土の練り返しが液性・塑性限界試験結果に及ぼす影響

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0733 1992年06月
執筆者 小川富美子、小林正樹
所属 土質部 土性研究室
要旨  土の液性・塑性限界試験を行うさいの試料条件が、試験結果に影響を及ぼすか否かを調べるため、海成粘土を用い、繰り返しによる試料の調整方法を人為的に変化させて試験を行った。  その結果、繰り返しによる試料調整の個人差から、液性限界の試験誤差が確認された。また、繰り返し時間を段階的に変化させた試料について実施した、一連の液性・塑性限界試験結果から練り返し時間の増大とともに液性限界値は減少し、流動指数が増大することが明らかになった。この傾向は、同時に行ったベーンせん断試験結果から試料の繰り返し程度が進むとせん断強さが低下することによって再確認された。  現行の試験方法は、これらの試料条件を考慮されていないので、液性・塑性限界試験の精度向上をはかる目的から問題提起を行う。
全文 /PDF/no0733.pdf