研究について

研究成果

箱型浮体の波浪による断面力の計算例と流体力係数の図表

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0731 1992年06月
執筆者 上田茂、白石悟、石崎崇志
所属 構造部 海洋構造研究室
要旨 著者の2人は、箱型浮体について浮体の動揺を考慮して垂直せん断力および垂直曲げモーメントを求める簡便な計算法を提案している。すなわち、箱型浮体に作用する流体力係数を伊藤の二次元近時理論による数値を用いて計算することとしたもので、パソコンなどで容易にプログラミングできるものである。この方法によりこれまで比較的浅海域における箱型浮体の断面力の計算が行われてきた。しかし、大水深においては、ヒービングの付加質量およびローリングの付加慣性モーメントが過大になり断面力の計算値が適切でないことが判明したので、流体力係数の計算法を木原による二次元厳密解に改め、大水深における適用性を図った。  しかしながら、二次元厳密解のプログラミングが容易ではないので、本資料では、水深喫水比および浮体幅喫水比をパラメータとして変えて、箱型浮体の流体力係数を計算し、これを図表としてとりまとめ、箱型浮体の断面力計算において利用できるようにした。
全文 /PDF/no0731.pdf