研究について

研究成果

単地点出力型スペクトル法による波浪推算システム

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 031-02-03 1992年06月
執筆者 後藤智明、青野利夫
所属 水工部 海洋エネルギー利用研究室
要旨  台風や季節風による高波をパーソナルコンピュータで推算することを目的として沖波を対象としたスペクトル法による単地点出力型波浪推算システムを開発した。  この波浪推算システムは、風推算の方法により台風モデル推算と傾度風モデル推算の2種類で構成されている。台風モデルを利用した推算では、過去の台風を想定した追算計算および台風の規模・経路を任意に与えた予測計算が可能である。傾度風モデルを利用する方法では、天気図の読み取り結果を入力することにより自動的に海上風、波浪を一貫して推算することができる。また、波推算手法としては、スペクトル法を採用しており、有義波法に比べ、うねりを合理的に取り扱うことができる。  推算結果から、海上風の推算方法により推算特性が多少異なるものの面的な推算結果とほぼ同等な精度を有すること、また、高波浪の概算的な波浪追算および台風接近時の高波浪予測などに利用できることが明らかとなった。
全文 /PDF/vol031-no02-03.pdf