研究について

研究成果

鋼-コンクリート接合ハイブリッド部材の海洋環境下における耐久性

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 029-04-05 1990年12月
執筆者 浜田秀則、福手勤、阿部正美
所属 構造部 材料研究室
要旨  鋼板とコンクリートを接合したハイブリッド部材の海洋環境下における耐久性を検討した。特に鋼板の腐食の特性を把握することを目的として基本的ハイブリッド供試体の暴露試験ならびに既存構造物の調査を実施した。また、それに加えて各種防食対策の有効性についても検討した。以上の実験、調査より以下に示すことがわかった。 1。ハイブリッド部材の劣化はその鋼材の腐食が主因であり、それに伴いコンクリートのひびわれへとつながる場合もある。 2。ハイブリッド部材の腐食速度と鋼材のみの場合の腐食速度はほぼ同等の値である。 3。海中部に位置する部材に対して電気防食は有効である。 4。鋼板への防食塗装は、使用する塗装材料により相違があるが概ねその効果が認められる。
全文 /PDF/vol029-no04-05.pdf