研究について

研究成果

ハイブリッドパラメータ法による波浪推算モデル(第1報)-東京湾における検討-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 029-04-04 1990年12月
執筆者 永井紀彦、後藤智明、小舟浩治
所属 海洋水理部 主任研究官
要旨  大阪湾における気象・海象観測データをもとにして著者らが開発したパラメータ法による短フェッチ海域波浪推算モデルを、東京湾における現地観測データを用いて検証し、その妥当性を確認することができた。  補正された観測風と観測有義波高を比較検討した結果、無次元波高と無次元周期の間には3/2乗則が精度よく成立すること、無次元フェッチと無次元エネルギーの間には、大阪湾のデータから得られた関係式がやはり成立すること、減衰後期を除き、発達期、最盛期、減衰初期中期を通じて周波数スペクトルはJONSWAPスペクトルで精度よく相似されること、なとが明らかになった。  以上の検討結果をふまえて、パラメータ法およびハイブリッジパラメータ法による波浪推算を5擾乱に関して実施した結果、従来の有義波法やスペクトル法による推算結果と比較して、より精度が高い結果が得られることが確認された。
全文 /PDF/vol029-no04-04.pdf