研究について

研究成果

遠心模型実験の計画と結果の信頼性-支持力に関する国際比較実験例-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 028-03-03 1989年09月
執筆者 寺師昌明、遠藤敏雄、北詰昌樹
所属 土質部 地盤改良研究室
要旨

 遠心模型実験は有力な実験手法として認知されるようになってきたが、一部には本手法に対する過剰な期待もある。また、遠心装置に特定の規格はなく、実験技術もそれぞれの創意工夫によっている。要素試験とは異なり、模型実験手法にとってこれは当然であるが、同一の課題に対して、異なる機関が大きく相違する結果を得るようでは問題である。にもかかわらず、これまで、遠心実験結果を複数機関で横並びに比較した例はない。
 遠心模型実験手法に関する技術委員会(国際土質基礎工学会)は、本手法で得られる結果の実施機関による変動を調査するために比較実験の実施を提案した。本報告では、これに協力して実施した実験の方法と結果を紹介しつつ、模型実験の計画ならびに実施に際して留意すべき事項を整理した。また、既発表の他機関のデータと対比することで遠心模型実験結果に変動と再現性を示し、変動に関わる要因の検討を試みた。

全文 /PDF/vol028-no03-03.pdf