研究について

研究成果

鉄筋コンクリート被覆による腐食鋼管杭の補修工の耐力特性

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 027-01-04 1988年03月
執筆者 清宮理、千葉照男、横井聰之
所属 構造部 沈埋構造研究室
要旨

海洋環境下に長期間置かれた桟橋での鋼管杭の一部では、腐食が著しく進行して補修工を施す必要性に迫られている。腐食している箇所に鉄筋コンクリートで被覆し、失われた耐力を回復する方法が提案されている。この補修工の技術的な課題の一つとして、曲げモーメントと軸力を受ける際の合成鋼管の力学特性の把握と、設計法の整備とがある。このため鉄筋コンクリートを被覆した鋼管杭の曲げ載荷試験と押抜きせん断試験を行った。載荷試験により合成鋼管の破壊に至るまでの変形量、ひびわれの発生状況、鉄筋のひずみ量等を調べ、外力に対する補修工の抵抗機構を把握した。また、限界状態設計法により補修工の終局荷重(終局限界状態と関連)とひびわれ幅(使用限界状態と関連)を計算し、試験値との比較検討を行い設計法の適用性を調べたので報告する。

全文 /PDF/vol027-no01-04.pdf