研究について

研究成果

ベイズ型モデルを用いた方向スペクトルの推定-入・反射波共存場を対象として-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 026-04-01 1987年12月
執筆者 橋本典明、小舟浩治
所属 水工部 主任研究官
要旨

 入・反射波共存場を対象として、ベイズ型モデルを用いた新しい2種類の方向スペクトルの推定法を開発した。1つは反射率を既知とする場合の入・反射波の方向スペクトル推定法(MBM)であり、他の一つは入・反射波の方向スペクトルのみならず、反射率をも同時に推定し得る推定法(EMBM)である。これらの推定法の推定精度や適用性は、それぞれ数値シミュレーションにより検討されている。
1)反射率を既知としてMBMを適用する場合、4個以上の観測波動量が必要である。また、その推定精度は、従来の入・反射波の方向スペクトル推定法に比べて、一般に良い。
2)EMBMは6個以上の観測波動量の組み合わせに適用可能である。EMBMは入・反射波の方向スペクトルのみならず、反射率をも周波数と方向角の関数として、極めて高い精度で推定可能である。

全文 /PDF/vol026-no04-01.pdf