研究について

研究成果

ADI法による高潮の数値計算法

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0529 1985年09月
執筆者 村上和男、森川雅行、堀江毅
所属 海洋水理部 海水汚染水理研究室
要旨

 ADI法を用いて、高潮の数値計算を実施した。粗メッシュから細メッシュへの接続、2次元の海域から1次元の河川域への接続を可能とする計算手法が使われている。このため、開境界の位置を遠くに設定でき、また地形をより詳細に表現できる。
 モデルの検証として、大阪湾沿岸を来襲した第2室戸台風による高潮の追算を実施した。
 これらの計算において、高潮偏差に与える境界条件の位置の検討、風の抗力係数による影響、天文潮の影響について検討を行った。更に、大阪湾湾奥部に位置する淀川と大和川への高潮のそ上に関する検討を行い、河川流量と高潮そ上高の関連、河川そ上を無視した場合の高潮偏差に与える影響について検討した。

全文 /PDF/no0529.pdf