研究について

研究成果

大阪湾での海洋リモートセンシングの適用について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0468 1983年09月
執筆者 高橋智晴、橋本典明、佐々木弘、広瀬宗一、菅原一晃
所属 水工部 海象観測研究室
要旨

 港湾域における広域的海象調査へのリモートセンシング技術の活用を目的として、昭和52年以後5か年にわたり、主として大阪湾を対象として航空機MSSによる観測を実施してきた。本資料はこれによって得られた成果をとりまとめ、港湾域における環境調査への適用を中心としてリモートセンシング技術の現状と実用化のための問題点を明らかにすることを主眼としたものである。
 簡便かつ適確なシートルースのための手段として開発した水質測定機については所期の成果を得、実用化のための目途を得た。また、友ケ島水道において実施したMSS観測およびシートルースによる結果をもとに、冬季と夏季における海水交換現象の特徴的差異を事例的に考察した。その他、大阪湾奥部を対象として、リモートセンシングデータの工学的活用を目的として、MSSデータとシートルースデータに多変量解析手法を適用し、MSSデータの定量的な活用に向けての具体的な成果を得た。

全文 /PDF/no0468.pdf