研究について

研究成果

ケーソン式港湾構造物への有限要素法の適用

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0403 1981年12月
執筆者 横田弘、南兼一郎、清宮理
所属 構造部 沈埋構造研究室
要旨

 大水深海洋構造物は、大きな外力を受けたり、基礎のマウンドの不陸により大きなねじれが生じたりすることがある。このような構造物の設計に在来の部材中心の設計法を用いる場合、安全性を十分に検討できないため過大設計となり、経済性がそこなわれるおそれがある。したがって、構造系全体での解析を行う必要があると考えられ、その解析には、構造解析の分野で既に有力な手法となっている有限要素法を用いることが適切である。
 このようなことから、有限要素法を港湾構造物に適用する場合の基礎的資料を得ることを目的として、有限要素モデル化の手法や、用いる要素の選択方法などの基礎的情報の整理を行った。また、実際のケーソン式防波堤を対象として、有限要素法による全体構造解析を行い、在来の設計法、計算法によるものとの比較をし、2~3の知見を得た。

全文 /PDF/no0403.pdf