研究について

研究成果

埋立時の土砂の沈降挙動に関する現地調査

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0389 1981年09月
執筆者 白鳥保夫、増田勝人、加藤英夫、山内栄、中園嘉治
所属 機材部 汚泥処理研究室
要旨

 筆者らは埋立地から流出する余水のSS濃度を予測する研究を進めてきた。この一環として、模型実験手法の検討、理論的考察の資料とするため現地調査を行った。内容は埋立地内のSS濃度分布、堆積土量、SS・土砂粒度分布、SS流出率、水面積負荷、さらに土運船土捨時の濁り、ドラグサクション船ホッパー内の土粒子沈降などである。
 埋立地の水面積負荷は10の-8乗~10の-6乗m/s程度であった。SS濃度は排砂管吐出口から離れると急に低下し、一様に近くなった。余水のSS流出率は、流入部濃度一様とした場合の理想的沈殿池の計算値より小さい傾向を示した。土運船からの捨土では濁りは団塊状に発生すると思われる。ドラグサクション船ホッパー内は、顕著ではないが、深度が大きくなるとSS濃度が多角高くなり、また静置による沈殿効果がうかがえた。

全文 /PDF/no0389.pdf