研究について

研究成果

英国国立水理研究所におけるエスチュアリーのシルテーションに関する研究について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0354 1980年09月
執筆者 小笹博昭
所属 海洋水理部 海水汚染水理研究室
要旨

 英国国立水理研究所においてなされたエスチュアリーにおけるシルテーションに関する研究は、次のような歴史的な流れの中で位置づけられる。
(1)1949~1963年には、現象解明に重点がおかれ、現地観測と水理模型実験が行われた。InglisとAllenはThamesエスチュアリーについて、PriceとKendrickはMerseyエスチュアリーについて研究を行った。
(2)1964~1972年に研究方法は体系づけられ、変化した。Owenは泥の沈降速度、圧密、輸送特性を調べ、その成果を活用してOwenとOddはシルテーションの数値モデルを開発した。
(3)1973~1979年に研究内容は洗練され、多様な研究が行われた。Oddらはエスチュアリーにおける流砂量、密度流場における混合距離、底面摩擦係数についての経験的な予測式を得、エスチュアリー内部の水理特性を考慮に入れた数値計算法を開発した。

全文 /PDF/no0354.pdf