研究について

研究成果

波浪資料の統計的取扱いに関する考察

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 018-01-01 1979年03月
執筆者 合田良実
所属 海洋水理部 海洋水理部長
要旨

 波浪統計は対象とする時間スケールによって短期統計、波候統計、および長期統計、の3種類に大別される。こうした波浪の統計的性質および統計処理について、現地観測成果に基く報告が最近に至って数多く発表されているので、これらの概括的な考察を行った。
 さらに、不規則波の周期の代表値については相互関係が不明瞭であったので、6種類の代表周期を選び、現地観測報告約20編に基づく調査を行った。この結果、有義波周期が最も安定しており、平均周期は変動が大きいことが示された。
 また、波浪の標準スペクトルとしてJONSWAP型を有義波高、ピーク周期、および形状パラメータで表示する式を提示し、代表周期の換算についての所見を述べた。

全文 /PDF/vol018-no01-01.pdf