研究について

研究成果

浮体係留における粘性抵抗力および拘束条件の影響について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 017-04-02 1978年12月
執筆者 小舟浩治
所属 水工部 高潮津波研究室
要旨

浮体の動揺および係留力に関連した問題としては、波浪中の係留船舶、浮防波堤、その他いわゆる浮遊式海洋構造物などが考えられる。これらの問題については、これまでに井島、伊藤、木原らにより線型理論により解析が行われている。しかし、構造物を実際に設計する際重要となる係留力の実験的検証はまだ十分とは言えない。また、特に係留船舶の場合には防舷材および係留索により係留されており、必ずしも線型係留状態ではなく、非対称、非線型係留状態となっている。そのほか防舷材と船体間の摩擦抵抗が船舶の運動に及ぼす効果も未解明であり、これらの条件下での動揺や係留力を検討する必要がある。そのため、本研究では浮体形状として比較的単純な短形断面について、粘性抵抗力および係留条件の違いが浮体の運動や係留力に及ぼす影響を把握することを目的として、二次元モデルについて実験および解析を行なうものである。

全文 /PDF/vol017-no04-02.pdf