研究について

研究成果

大水深におけるボーリングおよびサンプリングの現状(第2報)-海底着座型,不攪乱試料自動採取装置について-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0295 1978年06月
執筆者 松本一明、堀江宏保、小川富美子、小林茂雄
所属 土質部 土質調査研究室
要旨

 近年、大水深港湾建設や海洋開発に対する需要の増大に伴い水面下20~50mの地点での大規模海洋構造物建設の必要性がましている。これを安全かつ経済的に実施するためには、地盤の工学的性質に関するより正確な情報が必要とされる。
 しかし現在、そのような大水深下での土質調査法は存在しない。水深の浅いところで使用されている慣用の方法では不正確な情報しか得られない。
したがって、大水深下の不撹乱土の工学的性質に関する正確な情報を得るため新らしいタイプの試料採取装置(MAS-73)が開発された。不撹乱試料は海底下に沈められた装置を用いて船上からの遠隔操作により海底地盤から自動的に採取される。
 現地における検証実験の結果、非常によい性能が認められ、海中構造物の建設に必要な土質に関するより正確な情報の提供が約束されるであろう。

全文 /PDF/no0295.pdf