研究について

研究成果

千葉港-10m岸壁鋼管杭における被覆材の防食効果

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0225 1975年09月
執筆者 阿部正美、善一章
所属 構造部 材料施工研究室
要旨

実際条件下における被覆材の防食効果を明らかにするために、4種の塗料、3種の塗料とガラスまたはビニルクロスの覆装材を併用した被覆材を千葉港-10m岸壁鋼管杭に適用し、3.7年後に被覆材の調査をして次の結果を得た。
 1)良質なタール・エポキシ系塗料のみを数百ミクロン以上塗布したとき、フジツボによる塗膜の損傷はほとんどなかった。
 2)ガラスまたはビニロンクロスのような覆装材と塗料を併用した被覆材では、被覆材の防食効果は塗料の種類に左右された。
 3)フジツボの付着しないH.W.L.上では、塩化ゴム系を除き他の被覆材の耐食性は大体良好であった。
 4)長尺の被覆鋼管杭を打込むとき、20%の鋼管杭で被覆材が損傷し、損傷箇所は海側でH.W.L.付近が多かった。

全文 /PDF/no0225.pdf