研究について

研究成果

太径鉄筋を用いたコンクリートはりのひびわれ

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 012-04-06 1973年12月
執筆者 関博
所属 構造部 主任研究官
要旨

 太径鉄筋(D51)を用いたコンクリートはり(0.4×0.6×5.0m)18本を製作し、引張鉄筋の計算引張応力度1600~2000kg/cm2におけるひびわれ幅を主眼とする載荷試験を実施した。実験要因は、鉄筋径(D32,D38,D51)鉄筋比(約1%,2%,3%),試験材令(約14日、28日)、カルシウムサルフォルミート系膨張材の混入量(5%、10%、15%)である。
 最大ひびわれ幅は鉄筋径、配筋方法等によって変化するが、本実験の範囲内で得られた主要な結論を要約すると、(1)太径鉄筋のひびわれ幅は4週程度の材令においてD32に比較し0.05mm程度増加する。(2)ひびわれ幅は供試はりの養生履歴によって著るしく相違し大気暴露期間の長いほどその影響は大きい。(3)膨脹材の使用によってひびわれ幅は若干減少する傾向が認められるなどである。

全文 /PDF/vol012-no04-06.pdf