研究について

研究成果

船舶接岸力調査

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0170 1973年09月
執筆者 溝口正仁、中山種清
所属 設計基準部 設計基準課
要旨

 船舶が、岸壁に接岸する時の速度および、有効接岸エネルギーを、計測器を開発して実測し、港湾構造物設計基準による計算法を検討した。その結果は、次の通りである。
1)設計基準で提唱している船舶の附加質量は、過少評価であることが、測定結果から、確められた。
2)船舶の附加質量は、重力式矢板式岸壁の如く背面が閉じられている構造物に接岸する場合に比較して桟橋式の如く背面が開いている構造物に接岸する場合には小さくなる。
3)船舶の岸壁への第1接岸点は殆んど船舶重心点、より船長(L)の0.2以内であり、又重心点接岸も殆んどなかった。しかし、実測したエネルギーが設計基準の計算法にV=0.1m/sec、重心点接岸、設計基準の附加質量を代入して得たエネルギーの大きさを、超過するケースは、少なかった。

全文 /PDF/no0170.pdf