研究について

研究成果

空港舗装における路盤の等価値に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 011-04-05 1972年12月
執筆者 須田熙、佐藤勝久
所属 土質部 滑走路研究室
要旨

路盤に粒状材料より良質の材料を使用した場合には、舗装厚を減らすことができる。空港舗装でのこの減少率すなわち等値換算係数(等価値)に関する問題点を明らかにするため、砂路床上に17区画、24種類のアスファルト試験舗装を製作し、大型航空機と同等な脚荷重を持つ原型走行荷重車を用い載荷試験、走行試験を実施した。
 繰返し走行荷重による試験舗装の破壊状況を明らかにした上、多くの試験結果に基づき路盤の等価値を算定した。アスファルト安定処理、セメント安定処理、リーンコンクリート、スラグについては、路床鉛直応力から求まる値を使用すべきことが判明した。試験舗装で決定された等価値を、弾性理論の助けなども借りることにより、広くあらゆるケースに通用できるとうに、普偏化する試みもなされ、その結果、本実験で求まった等価値は、津状の舗装に対してそのまま適用できることがわかった。
 そのほか、路盤の等価値の検討に関して、空港舗装の破壊、表層+基層厚、航空機の反復作用回数、CBR、路床の設計、砂路床の締固め度などの問題点も考察された。

全文 /PDF/vol011-no04-05.pdf