研究について

研究成果

群グイの横抵抗に対するクイ間隔の影響(第1報)-縦間隔について-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 010-04-02 1971年12月
執筆者 宮本六男、沢口正俊
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

群グイのクイ間隔が減少するにつれ、クイ相互の干渉によって横抵抗が低下するが、ここでは模型実験に基づいて、載荷方向の縦間隔に関するこの効果を算定する方法が述べられる。まず種々の間隔で並んだ前グイが後グイに与える影響と、後グイが前グイに与える影響とに分離し、地表面の低下、すなわち載荷高の増大、または地盤常数κの低下と見なし、これらを単グイの場合の値との比として取出す。次に任意列数の群グイについて横抵抗の効率低下を求めるよう、これらを合成する方法が提案され、クイ頭ヒンジの条件の1行2~4列群グイの模型実験や、クイ頭固定条件の現地載荷試験による実測群グイ効率と比較される。クイ間隔が小さくなるにつれ、塑性的な効果が卓越し、これは二次元的な仮想平面スベリ面の重なり合いとしてよく説明できること、また効率低下を考慮しなければならなくなる影響間隔の実際的な定義が示され、これが相当大きいことも指摘される。

全文 /PDF/vol010-no04-02.pdf