研究について

研究成果

砂質土の現場CBRと室内CBRの関係

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 010-03-03 1971年09月
執筆者 須田熙、佐藤勝久、吉田富雄
所属 土質部 滑走路研究室
要旨

 わが国のアスファルト舗装は、道路、空港をとわず、路床のCBR値に基づく設計が行なわれ、空港アスファルト舗装では現場CBRを原則としている。しかし、路床が未完成の場合や、路床の位置が現地表面より非常に深い場合などでは、現場CBR試験は実施できず、室内CBR試験によらざるを得ない。この場合、2~3の空港の路床砂に対する試験で、現場CBR値と室内CBR値の間に大きな差異が生じ、設計上大きな問題となった。
 このような現象の詳しいメカニズム、両CBR間の定性的、定量的関係、適切な現場CBRの推定法などの研究は不十分で不明確な点が多い。この報告書では、多くの砂質土に対する試験結果から、支持力理論を利用して、両CBR間の定性的関係を導びき、これらが試料の土質分類と密接な関係であることを明らかにした。また、直径2cmの特殊プランジャーによるモールド内の貫入試験から、現場CBRを精度よく推定する方法についても述べる。

全文 /PDF/vol010-no03-03.pdf