研究について

研究成果

港湾鋼構造物の腐食調査(第3報)-下北埠頭-5.5m岸壁および富山港-7.5m岸壁、-3.0m物揚場の腐食調査-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0099 1970年06月
執筆者 善一章、阿部正美
所属 構造部 主任研究官
要旨

 下北埠頭-5.5m岸壁(40年)、富山港-7.5m岸壁(34年)および-3.0m物揚場(10~11年)において超音波式共振厚み計(水中用)と超音波式探傷厚み計(水中用)による非破壊調査と切り取り片による破壊調査が行われた。この他、富山港-3.0m物揚場では一時淡水に接したことが考えられるので、その影響を見るために鋼矢板の引き抜きも行なった。
調査結果は次の通り。
(1)-5.5m岸壁のH.W.L.の鋼矢板腐食速度は0.1mm/yr(両面)であり、孔食係数は1~2であった。
(2)-5.5m岸壁のタイロッドについてマクロ腐食とミクロ腐食に関する貴重な資料を得た。
(3)-7.5m岸壁の海水中鋼矢板の腐食速度は0.05mm/yr以下(両面)であった。
(4)これに対して、-3.0m物揚場では凸鋼矢板の-0.4m付近の腐食速度のみが大きかった。

全文 /PDF/no0099.pdf