研究について

研究成果

解析法による版の曲げモーメント数値表

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0043 1968年03月
執筆者 堀井修身、本浩司
所属 設計基準部 設計基準課
要旨

 本報告は、等分布荷重あるいは三角形分布荷重を受ける三辺固定一辺自由版および四辺固定板の曲げモーメントを算出するための図表をまとめたものである。
 版の解法は薄い版に対する基礎方程式(式)をどのようにして解くかによって2つの方法にわかれる。1つの方法は階差法であり、他の方法は解析法である。本報告は後者の方法によって解いたものである。その計算方法は数種類のLevy型の解を重ね合せ、所要の支承条件を満足するように積分定数を決める方法である。積分定数を求めるに当たって、この条件式をフーリエ展開に基づいて無限級数にした。従って、この無限級数の項数を多くとればとるほど精度は高まる。ここでは、無限級数の項数を15項までとって計算した。無限級数を10項までとった場合と、15項までとった場合との曲げモーメント係数を比較して、有効数字3ケタが確かめられた。実際の計算に際しては本報告に示す計算方法に基づいてFOTRAN語によりProgrammingし、Digital Computer TOSBAC-3400を使用した。そのProgrammingでは、任意の辺長比の任意の点における曲げモーメント、たわみ、セン断力、支持反力の版の25点(四辺固定版)あるいは35点(三辺固定一辺自由版)曲げモーメント係数を計算図表としてとりまとめている。

全文 /PDF/no0043.pdf