研究について

研究成果

漸増及び漸減荷重下における圧密解析

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 000-15 1967年12月
執筆者 奥村樹郎、本浩司
所属 土質部 土質試験課
要旨

 地盤沈下の解析を行おうとする荷重分布が粘土層中で一様でなく、しかも荷重が時間とともに変る圧密を取り扱わなければならない。
 初めに筆者らは荷重分布が直線的で荷重が時間とともに一次的に増加する場合について、粘土層の歪を変数とし、熱伝導の理論を応用して、その解析解を求めた。結果はTerzaghi-frohlichおよびSchiffmanの解と一致し、これらを一部拡張したものといえる。現場での計算に便利な諸図表を電子計算機によって作成した。
 荷重が時間とともに減少する場合には粘土の膨張をも加味した圧密を取り扱わなければならない。筆者らは比較的単純な膨張特性を想定し、電子計算機を用いたこの場合の数値解法を考察した。計算結果の一例を2、3の近似解析解と比較して、かなりの差が見られた。
 以上の計算方法はウェルポイントを施した基礎の沈下、プレローディング工法の計算など、応用範囲が広い。

全文 /PDF/vol000-no15.pdf