港空研について 研究施設のご紹介

大規模波動地盤総合水路

模型実験は、現地を縮小して現象を把握するものですが、小さな模型による実験では、砂や構造物の性質が現地とは変わり、実際の現象を正しく再現できないことがあります。
この施設は、世界最大の波、3.5mの風波と最大2.5m相当の津波を起こすことができる大型の水路で、世界的にも希な実験施設です。水路の大きさは、長さ184m、幅3.5m、深さ12mです。 この水路では、ほぼ実規模の実験を行うことができ、特に小さな模型実験では問題であった、地盤の動きや構造物の破壊過程についても、再現が可能です。

この実験施設を用いて、国民の生命・財産に重大な影響を及ぼす津波、高潮・高波等による災害の防止、減災に関する研究を行っています。

大規模波動地盤総合水路

大規模波動地盤総合水路

主な仕様

水路:長さ184m×幅3.5m×深さ12m
造波装置(吸収制御付き不規則波):
   最大波高Hmax=3.5m(水深h=7.5m)          
   孤立波Hmax=2.5m
   (ピストン造波)
その他装置:還流装置、振動台(1方向)

大規模波動地盤総合水路の実験 (最大2.5mの津波の力)

    

主に施設を利用している研究グループ