研究について

研究成果

スマートポートに向けたターミナルオペレーションシステムと港湾ガバナンスの関係性についての一考察

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 63-3-4 2024年09月
執筆者 犬塚 秀世、市村 欣也、杉村 佳寿、吉江 宗生、篠田 岳思
所属 インフラDX研究領域 サイバーフィジカル研究グループ
要旨  本報告は、”logistics”で出版された論文「Study on the Relationship between Port Governance and Terminal Operation System for Smart Port: Japan Case」の日本語訳を一部加筆修正したものである。  近年のグローバル化により国際貿易量は増加しており、国際輸送ネットワークにおける港湾の役割の重要性も増している。その流れに伴い港湾の生産性や安全性の向上、環境負荷の低減等を目的としスマートポートと呼ばれる情報通信技術の活用による港湾運営の高度化の流れが世界中で進んでいる。  コンテナターミナルの運用を管理するための情報システムであるターミナルオペレーションシステムは世界中のコンテナターミナルで幅広く導入されており、スマートポート化においても重要な役割を果たすことが期待される。今後の日本におけるターミナルオペレーションシステムの進化の方向性を検討するにあたっては、その特徴や課題点、背後要因を整理する必要がある。  そこで本稿では、スマートポートに向けた国内外の研究開発事例を文献調査によって整理するとともに、日本で導入されているターミナルオペレーションシステムと、海外において広く導入されているターミナルオペレーションシステムの機能面の特徴を調査し、その相違点を整理した。また、日本や海外の港湾運営管理体制の特徴を調査し、日本のターミナルオペレーションシステムの特徴と、日本の港湾運営管理体制の関係性に関する考察を実施した。さらに、日本のコンテナターミナルにおいてスマートポート化を推進するにあたっての方向性についての考察を実施した。 キーワード:コンテナターミナル、ターミナルオペレーションシステム、港湾運営、スマートポート
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