研究について

研究成果

砕波帯内における航空レーザー測深の精度検証

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1346 2018年06月
執筆者 中村聡志、伴野雅之、小硲大地、柳嶋慎一、安田秀人
所属 沿岸環境研究領域 沿岸土砂管理研究チーム
要旨

 波崎海洋研究施設周辺で航空レーザー測深、および、観測桟橋に沿った断面地形測量、透明度観測、光量子・濁度の鉛直分布観測を行い、グリーンレーザー測深による砕波帯内の海底地盤高の測得状況、および、測量精度の検証、水質による測深限界の検討を行った。砕波による白泡が多く生じている範囲では欠測があるものの、観測桟橋に沿った海底地盤高、桟橋を支える鋼管杭周りの洗掘状況についても正確に計測が行われている。レーザー測深による海底地盤高の計測値の精度は観測桟橋に沿った範囲で、平均0.13mであった。また、海中の透明度や濁りによると考えられる海底面の誤認識を適切にノイズとして除去できれば、透明度の2倍程度の深さまで測深が可能である。

キーワード:航空レーザー測深、Airborne Laser Bathymetry(ALB)、測深精度、波崎海洋研究施設

全文 TECHNICALNOTE1346(PDF/1,495KB)