研究について

研究成果

空港舗装直下地盤への格子状地盤改良工法の適用に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1308 2015年06月
執筆者 大矢 陽介、小濱 英司、菅野 高弘、今井 政之、東中 邦夫、金田 一広、本多 剛
所属 地震防災研究領域 耐震構造研究チーム
要旨

 空港舗装直下地盤を対象とした液状化対策は、多くの場合、供用中の施設に対して実施することになるため、様々な制約条件が課せられ、多数ある液状化対策工法のうち空港舗装直下地盤に適用可能な工法は限られている。例えば、細粒分が多い地盤を対象とする場合、既設構造物の近接で施工する場合、土被りが薄い場合といった地盤条件に関する制約下では、適用可能な液状化対策工法は数少ない。  
 本研究は、滑走路や誘導路において多く用いられている液状化対策工法とは原理が異なり、細粒分が多く含む地盤や既設構造物近傍でも適用できる格子状地盤改良工法を対象とし、空港舗装直下地盤への適用のために、格子状地盤改良を適用した空港舗装の地震時挙動を明らかにした。本稿では、空港舗装の地震時挙動に対して支配的な要因となる、格子間隔および表層非液状化層厚の影響に着目した模型実験および数値解析の結果と実務適用のために提案した変形照査手法について報告する。

キーワード:液状化対策,空港舗装,格子状地盤改良

全文 TECHNICALNOTE1308(PDF/9,135KB)