研究について

研究成果

維持管理を考慮した桟橋の設計手法の提案

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1268 2013年03月
執筆者 岩波光保、加藤絵万、川端雄一郎
所属 構造研究領域 構造研究チーム
要旨  平成19年4月に改正された港湾の施設の技術上の基準を定める省令により、施設の計画・設計・施工の時点から維持管理の合理化・省力化に配慮し、施設が保有すべき当初の性能レベルを付与することが明確にされた。施設の設計時点で施設にどのような性能を付与するかは、将来その施設をどのような維持管理を行って性能を確保していくかということに大いに関係する。しかし、維持管理の合理化・省力化に配慮した部材設計手法や、当初性能の付与とそれに基づいた適切な維持管理の方法について、これまで体系的に取りまとめたものはない。また、施設の設計時に部材毎に定める維持管理レベルの具体的な設定方法や設定された維持管理レベルを全うするための具体的な方法が示されたものはない。  そこで、本研究では、港湾施設のうち、維持管理に関する課題が多い桟橋を対象として、維持管理の合理化・省力化を考慮した構造設計手法を構築することを目的とした。具体的には、上部工および下部工の設計におけるライフサイクルマネジメント(LCM)の配慮に関する基本的な考え方(維持管理レベル)について既存の技術的知見を整理し、設計へ反映する方法を検討した。また、これらをベースとして、LCMに配慮した桟橋の設計手法をマニュアルとしてとりまとめた。
全文 /PDF/no1268.pdf