研究について

研究成果

透水性コラムを用いた海底地盤の安定化工法に関する検討

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1258 2012年09月
執筆者 山﨑浩之、後藤佑介、三浦均也、大塚夏彦、小浪岳治
所属 特別研究官 特別研究官
要旨 海底地盤は、波浪作用時に有効応力が減少し、液状化が発生するなど、地盤の安定性が低下することが知られている。本研究は、波浪作用時の海底地盤の安定性を確保するために、透水性コラムを地盤内に敷設して対策する工法について検討したものである。  検討は、現地海底地盤に透水性コラムを敷設し、地盤内の間隙水圧を調べ、透水性コラムの効果を調べている。また、透水性コラムを敷設した場合の間隙水圧応答を算定するための数式解の精度を、現地観測結果を用いて確認した。さらに、数式解を用いて、透水性コラムの効果のパラメータ解析を行った。  以上の検討から、透水性コラムを用いることにより波浪に対して海底地盤の安定性が向上すること、数式解より得られる結果が適切な精度を有していること、透水性コラムの効果が高くなる透水性コラムに適した条件があることを確認した。
全文 /PDF/no1258.pdf