研究について
研究成果
波崎海岸における後浜の大規模な侵食
発行年月 | 港湾空港技術研究所 資料 1256 2012年09月 |
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執筆者 | 柳嶋慎一 |
所属 | 沿岸環境研究領域 沿岸土砂管理研究チーム |
要旨 | 2006年10月6日から8日に,日本列島を通過した低気圧による,高潮,高波浪によって鹿島灘においては,後浜にまでおよぶ大規模な海岸侵食が生じた。波崎海洋研究施設で得られた低気圧通過前後の地形データ,通過過程で撮影された映像を中心に,海岸侵食の詳細な機構を検討した。その結果,満潮と高潮が重なったため,高い位置まで波が遡上し,後浜までおよぶ大規模な侵食が生じた。後浜にまで及ぶ侵食は,段階的に生じ,まず,前浜が侵食され,次いで勾配の急な後浜に波が高い位置まで遡上し,後浜が侵食されるとともに浜崖が生じた。さらに,波が浜崖に衝突を繰り返すうち,浜崖の規模が増大した。侵食の少なかった後浜の状況から,波の作用時間が短い高潮時の後浜の侵食は,海浜植物によって軽減出来ることを明らかにした。 |
全文 |
/PDF/no1256.pdf
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