研究について

研究成果

管理型海面廃棄物処分場に打設する基礎杭が底面遮水基盤に与える影響

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1252 2012年06月
執筆者 菊池喜昭、森脇武夫、勝見武、平尾隆行、蔦川徹、服部晃、岡本功一、山田耕一、佐々木広輝
所属 特別研究官 特別研究官
要旨 管理型海面廃棄物処分場跡地の利活用はこれまでのところ低レベルにとどまっている。管理型海面処分場跡地を高度利用しようとすると、海面処分場の底面遮水基盤(粘性土地盤)を貫通するような杭の打設が必要となると考えられる。しかし、廃棄物層と遮水基盤を貫通するような杭の打設を行った場合には、廃棄物を由来とする物質が処分場外に漏れることが懸念される。そこで、底面遮水基盤を貫通するような基礎杭打設が廃棄物を由来とする物質の処分場外への漏出に及ぼす影響を主として室内実験で検討した。本論文では、まず、処分場の遮水性能の一般的な考え方と跡地利用の現状と問題点を整理した。次に、杭を打設することが廃棄物由来の物質の処分場外への漏出に及ぼす影響について、杭打設時と杭打設後の課題に分けて検討した。さらに、杭の打設による廃棄物由来の物質の処分場外への漏出の影響を低減できる工法について検討した。最後に、現場で杭を打設する際に考慮すべき事項の抽出と整理を行った。
全文 /PDF/no1252.pdf