研究について

研究成果

係留施設の機能低下評価手法に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 051-01-03 2012年06月
執筆者 加藤絵万、川端雄一郎、岩波光保
所属 構造研究領域 構造研究チーム
要旨 係留施設の設置者および管理者は、施設の予定供用期間中、係留施設の安全性が失われることのないよう、また、利用上の障害が生じることのないよう、施設を構成する部材の全てについて、適切な維持管理を行わなければならない。しかし、施設の構造安全性については評価手法が多々検討されているものの、施設の利用上の障害を評価する手法についてはこれまで検討された例はない。そこで、本研究では、係留施設の利便性および利用上の安全性が失われることを、係留施設の機能低下と位置付け、エプロンや附帯設備等の変状が施設の機能低下に及ぼす影響を定量的に評価する手法を構築することを目的とした。検討にあたって、港湾施設管理者および利用者を対象とした実態調査により、エプロンや附帯設備等(以下、設備等と称する)の変状と施設の機能低下の関連について現状を把握した。調査結果の統計分析により、各設備等の変状が係留施設の機能低下に及ぼす影響の程度、および各設備等の劣化度と機能低下の関係を評価し、最終的に、係留施設の機能低下を定量的に評価する手法を構築した。
全文 /PDF/vol051-no01-03.pdf