研究について

研究成果

風杯式風速計の応答特性と線形補償

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1250 2012年03月
執筆者 藤田勇、松﨑義孝、永井紀彦
所属 沿岸環境研究領域 混相流体研究チーム
要旨  地球温暖化の観点から、化石燃料から自然再生エネルギーへの転換が叫ばれている。風力発電もその中の有力な候補として、実用化がはかられている。港湾空港技術研究所では2009年度に小型風車長期実証試験プラントを整備した。そこでは風車による発電性能及び、超音波式風速計と三杯式風速計による風の常時観測が行われている。  沿岸および洋上の精緻な風況把握は、風力エネルギーの有効活用のため、きわめて重要である。風杯式風速計は風況観測用の機器として広く用いられているが、機械的な回転系を有するために、変動する風に対する応答特性には注意が必要である。  本資料は、研究所構内に設置した超音波式および風杯式の風速計による同時計測結果をスペクトル解析により比較し、風杯式風速計の問題点とされる突風など高い周波数を持つ変動成分の再現性を検討し、風杯式風速計による観測結果の適切な補正方法を提案するものである。
全文 /PDF/no1250.pdf