研究について

研究成果

全国港湾海洋波浪観測年報（NOWPHAS 2010）

発行年月	港湾空港技術研究所　資料　1248　2012年03月
執筆者	川口浩二、佐藤真、関克己、河合弘泰
所属	海洋情報研究領域海象情報研究チーム
要旨	国土交通省（2000年12月以前は運輸省）港湾局は1970年以来、関係機関との相互協力の下、全国港湾海洋波浪情報網（NOWPHAS：Nationwide Ocean Wave information network for Ports and HArbourS）を構築し、全国沿岸の波浪の観測・集中処理・解析を実施してきた。その中で独立行政法人港湾空港技術研究所は集中処理・解析を担当している。本資料は、1970年から刊行してきた波浪観測年報の2010年版であり、以下の73地点を掲載している。印を付したGPS波浪計は2009年版の11地点から12地点に増えた。　日本海沿岸海域：留萌、石狩新港、瀬棚、青森、深浦、秋田、酒田、新潟沖、直江津、富山、伏木富山、輪島、金沢、福井、敦賀、柴山、柴山(港内)、鳥取、境港、浜田、藍島、玄界灘　東シナ海沿岸海域：伊王島、熊本、名瀬、那覇　オホーツク海沿岸海域：紋別(南) 　太平洋沿岸海域：釧路、十勝、苫小牧、むつ小川原、八戸、久慈、釜石、宮古、石巻、仙台新港、相馬、小名浜、常陸那珂、鹿島、第二海堡、アシカ島、波浮、下田、清水、御前崎、伊勢湾、潮岬、神戸、小松島、室津、高知、上川口、苅田、細島、志布志湾、鹿児島、中城湾、平良沖、石垣沖、青森東岸沖、岩手北部沖、岩手中部沖、岩手南部沖、宮城北部沖、宮城中部沖、福島県沖、静岡御前崎沖、三重尾鷲沖、徳島海陽沖、和歌山南西沖、高知西部沖* 　これらの地点のうち、38地点で長周期波解析、49地点で周期帯表示によるスペクトルの出現統計解析、65地点で連続観測による波浪観測統計を実施した。 2009年以前に統計を開始した地点の中で2010年に既往最大有義波を更新した地点は、以下の沿岸波浪計5地点（敦賀・釧路は日本海低気圧、それ以外は三陸沖低気圧による）とGPS波浪計5地点（福島県沖は台風1012号、それ以外は三陸沖低気圧による）である。　敦賀：H1/3=4.89m、T1/3= 8.8s、12月3日16時40分（波浪観測年報掲載は2005年以降）　釧路：H1/3=7.52m、T1/3=11.8s、12月3日23時 0分（波浪観測年報掲載は2005年以降）　八戸：H1/3=7.77m、T1/3=11.1s、12月31日20時20分（波浪観測年報掲載は1971年以降）　久慈：H1/3=9.53m、T1/3=12.1s、12月23日 1時20分（波浪観測年報掲載は1996年以降）　宮古：H1/3=5.48m、T1/3=11.9s、12月31日22時20分（波浪観測年報掲載は2007年以降）　岩手北部沖：H1/3=10.83m、T1/3=12.2s、12月31日20時20分（波浪観測年報掲載は2009年以降）　岩手中部沖：H1/3=8.53m、T1/3=11.7s、12月23日 0時 0分（波浪観測年報掲載は2009年以降）　岩手南部沖：H1/3=9.71m、T1/3=12.7s、12月31日18時20分（波浪観測年報掲載は2008年以降）　宮城北部沖：H1/3=9.06m、T1/3=13.0s、12月31日21時 0分（波浪観測年報掲載は2009年以降）　福島県沖：H1/3=7.78m、T1/3=10.6s、 9月25日15時 0分（波浪観測年報掲載は2009年以降）
全文	/PDF/no1248.pdf