研究について

研究成果

港湾RC構造物の確率論に基づく保有性能評価

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1225 2010年12月
執筆者 加藤絵万、川端雄一郎、岩波光保
所属 地盤・構造部 構造研究チーム
要旨  港湾RC部材の外観上の不具合を保有性能評価に結びつけるための試みとして、既存の港湾構造物から採取したRC部材について、目視により判定した劣化度と構造性能の関係を調査した。その結果、外観に変状が認められるRC部材の耐荷性は初期値を下回る可能性があることが分かった。ただし、目視により判定した劣化度と耐荷性の低下の関係には広範なばらつきが見られ、これは部材の耐荷性が変状の発生位置や局所的な鉄筋断面減少に影響されることや、劣化度判定基準にこれらの項目が含まれていないためと考えられた。  また、劣化度と部材の耐荷力の関係の実測データを用いて、各劣化度におけるRC部材の耐荷力を確率論的に推定する手法を提案するとともに、提案手法を用いて桟橋上部工の保有性能評価を行った。
全文 /PDF/no1225.pdf